卓上塗装ブース

互換ブースの設計思想

投稿日:2019年5月14日

互換ブースの設計思想

【製品概要】

互換ブースの排気ユニットは、互換ブース専用に新しく設計したファン内臓ユニットで、強力な風量と静圧を作りだす為の装置です。

今般、卓上の塗装ブースにはシロッコファンが採用されている製品が多いですが、互換ブースでは軸流ファンを採用しています。

理由はコンパクト化、製品パッケージ全体の製造工程や部材コスト、輸送コストのダウン、ファンブレード間の目詰まり回避、など、様々です。

開発当初より互換屋では軸流ファンを前提に部品選定を進めましたが、
特に、

1.室外が強風の時でも、排気ダクトホースから外気がブースを介して室内へ吹き戻さないこと。

2.室内の他の換気扇(キッチンや浴室、室内換気用の換気扇)を同時使用した場合でも、ブース内の排気が逆流しない様にすること。

の2点を確保可能なファンの選定となりました。

また、開発試作段階での稼働テストを繰り返す中、模型塗装工程における塗装対象物の大きさや塗装技法、塗装用具、溶剤の違いによって、吸排気量が塗膜形成の仕上がりに大きく影響を受けることから、各塗装シーンにおいてユーザー側が任意に吸排気量を調節できるように吸排気量をコントロールできる機能を採用しました。

【筐体基本構造】

鉄製フレームに、プラスチック段ボール(プラダン)を貼付けたブース筐体に、オリジナルの排気ユニット(換気扇)を左右上の3方向の何れかに選択設置出来る構造とし、ダクトホースを介し塗料や溶剤などの刺激臭を屋外へ排気する換気ユニットです。

ブース内には、(株)ガットワークスさん(ネロブース開発販売)より監修いただいた、筐体内部に負圧を作る為の仕切り板がありますが、互換屋独自に若干の仕様変更を行い、吸気気体の流れを3方向からキャッチして極力ブース外への吹き返しを抑えるように設計しています。互換ブースではこの仕切り板を「整流板」と呼んでいます。

筐体面にプラダンを採用していますが、互換ブースでは

・吸排気の性能
・製品の低価格化

を重視し、それ以外の「見た目」や「質感(高級感)」については割り切った製品化を行っています。

外装のプラダン部品はカット済み交換パーツとして販売も行っていますが、プラダンは最寄りのホームセンターなどで格安で入手可能で、カッターナイフで簡単に加工が可能な素材ですので、外装の汚損や劣化、破損の際はユーザーご自身で比較的簡単に補修していただく事を前提とした基本構造で筐体設計しています。

プラダンは、模型塗装で使用する溶剤に強い素材ですので、汚れが酷い場合、ツールクリーナーなどで簡単に拭き取る事が可能ですが、おすすめの使用方法としては、使用前にコピー用紙や新聞紙などを2~3枚セロハンテープなどで貼り付けた状態で使用すると、汚れた際にコピー用紙を剥がすだけで綺麗な状態になるのでお手入れも簡単です。

逆にプラダンの弱点としては強い紫外線に弱い性質があるので、直射日光の当たる窓際への設置などをする場合、極力、直射日光が当たらない様に紫外線カットフィルム貼付けやカッティングシート貼付けなどでの遮光をするのが良いかもしれません。
※プラダン自体が1800mm×900mm×4mmサイズで600~700円程度で購入可能ですので、劣化した場合、張り替える前提でも比較的ランニングコストはかからないと思います。

互換ブースは、排気ダクトホースにφ125mmのアルミフレキパイプの使用を標準としています。
φ125mmのアルミフレキパイプは残念ながら、一般的なホームセンターなどでの入手は困難です。
規格サイズとしては存在していますが、住宅設備関連の各種部材がφ75、φ100、φ150が標準の為、φ125mmサイズのものを取り扱っている所は殆どありません。

互換ブースの開発時からφ100mmのパイプ径の採用を検討していましたが、排気性能面で、どうしてもφ100mmでの現状性能の実現が難しく、φ125mmとせざるを得ず、φ125mmサイズのダクトカラーやアルミフレキパイプ自体を互換屋で取り扱い、供給できるようにしました。
互換ブースのスタンダードタイプ、スリムタイプ共に本体価格は税別22,000円ですが、現在は特種サイズであるφ125mmのダクトカラー1個とアルミフレキパイプ1mを同梱した税別24000円を「フルセット」のパッケージとして販売しています。
※互換ブースの排気口径はφ125mmが必要です。参考までのφ100mmに口径面積を狭めた場合、排気性能が約30~40%程度低下します。

通常の標準施工での使用の場合、目安として缶スプレー使用は風量のツマミ位置が50%程度の所ですが、排気口径をφ100mmに狭めた場合、フルパワー付近で同等の排気量となりますが、互換ブースのフルパワー運転時は排気ユニットの騒音が70dbm程度の騒音となります。
尚、採用しているファンモータ自体はスペック上、アブノーマルテストにおいて、ファンロック時(外的機械停止)でも焼損しない仕様となっていますので、小径化施工されること自体は問題ありませんが、

・排気性能が著しく下がる
・稼働騒音が大きくなる
・消費電力が大きくなる(ACアダプタの発熱も増える)

となり、全てにおいて互換ブース本来の性能が発揮できませんので推奨していません。

【製品仕様】

<スタンダードタイプ>
サイズ: H450mm×W450mm×D450mm
ダクト径:φ125mm
静音性能:35~75db(排気量任意可変)
重量:約4kg

<スリムタイプ>
サイズ: H450mm×W450mm×D350mm
ダクト径:φ125mm
静音性能:35~75db(排気量任意可変)
重量:約4kg

-卓上塗装ブース