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卓上塗装ブース コラム

ダクトウォールDIYキット施工例

こんにちは、互換屋です。

ダクト配管用疑似壁「ダクトウォールDIYキット」の施工事例の紹介です。

【ダクトウォールDIYキット販売ページ】

2021/4/19発売 φ100配管用「ダクトウォールDIYキット」
2021/4/19発売 φ125配管用「ダクトウォールDIYキット」
2021/4/28発売 φ150配管用「ダクトウォールDIYキット」

今回、「ダクトウォールDIYキットφ125用」を使用して、下記写真の窓枠に互換ブースの配管を接続する疑似壁を施工してみたいと思います。

ダクトウォールDIYキット施工例

ダクトウォールDIYキットをこの窓枠に施工してみます

ダクトウォールDIYキット施工例

この窓は1階です。

今回、施工する窓は1階ですので、窓に格子がありますので、落ちにくいようにはなっていますが、念の為、紐などで落下防止をします。
施工する間は、窓を閉めたまま取付け作業をするのが良いと思いますが、窓ガラスを割ってしまわないように十分に気を付けてください。

【キット以外に用意が必要な物】

(材料)
・コンパネ(窓枠サイズに応じて、必要な板の寸法を決める)
・アルミテープ
・両面テープ
・養生テープ
・隙間スポンジテープ
・落下防止用の紐

(道具)
・No.2プラスドライバー
・ハサミ、カッターナイフ(ハサミだけでOK)
・メジャー(窓枠を測ったりします)

【用意するコンパネ】

ダクトウォールDIYキットは、窓枠高さの実測値から300mmを引いた長さのコンパネを用意して組立てます。

ダクトウォールDIYキット施工例

ダクトウォールDIYキット施工例

写真の窓は920mmでしたので、

920 - 300 =620mm

の板が必要です。

ダクトウォールDIYキット自体の高さが300mmとなるので、窓枠高さの寸法から300mmを引いた板が必要になります。

幅は金具サイズが200mmの板にピッタリ取付けできるようになっているので、幅200mmの板が必要になります。

従って、

今回は、縦620mm×幅200mmサイズの板を用意しました。

ダクトウォールDIYキットに必要なコンパネサイズ

ダクトウォールDIYキットに必要なコンパネサイズ

板厚は12mm(一般的なコンパネ厚さ)です。
※12mm以下の板であれば取り付け可能ですので9mm板などでも構いませんが、タッピングネジが裏側に突き出ますので、
怪我などにご注意ください。(板厚12mm以上の板の場合、ボトム金具がベース金具にスライド挿入できなくなりますので、ご自身でうまく加工が必要です。)
また、板厚が薄い場合、落下防止の強度が非常に弱い為、自己責任の上、落下防止金具が取れたりしないようにタッピングネジではなく、板に穴あけ加工などしてボルトナットで取り付けるなど工夫してください。

【補足】
コンパネ以外にも、アルミパネルやトタン板など、代用できる板であればなんでも良いと思いますが、板への金具取付はネジを変更するなど工夫してください。

今回使用したコンパネは、片面が塗装処理されたコンクリートパネル12mmを使用しています。
塗装面を屋外側に向くように、施工すると、雨風への耐久性が高くなります(板も水分が浸み込みにくいので反りにくくなります)
ご自宅で板のカットが出来ない場合、ホームセンターなどで購入した板を1カット数十円でカットしてもらえますので、店舗の方に相談してみてください。

 

【金具の取付け】

用意したコンパネに、キット付属の「アッパー金具」「ボトム金具」をタッピングネジでしっかりと固定します。

手順1)コンパネの上下端から40mmの所に線を描く。
手順2)書いた線に合わせて、金具を取り付ける。

ダクトウォールDIYキット金具取付

ダクトウォールDIYキット金具の取付け

ネジ締めは、手回しドライバーの場合、少し硬いかもしれませんが、金具がグラつかないように最後まできちんと締めてください。
電動ドライバなどで締める場合、トルク調整を弱めにしてネジ頭の当りがやんわりとなるように締めましょう。
ガツンと締めると、コンパネの場合、ネジがバカになる可能性があります。
エア工具やインパクトドライバなどは使わない方が良いかもしれませんが、いずれにしても適度なトルクで最後までしっかりと締めましょう。

【ベース金具の組付け】

コンパネボードが出来たら、キットに付属の「ベース金具」をM4トラスネジで仮止めします。
(ベース金具のレールにボトム金具をスライド挿入してネジ止めします。)

ダクトウォールDIYキットネジ調整範囲

ダクトウォールDIYキットは最大20mmで高さ方向の調整が出来ます。

丁度真ん中辺りで、疑似壁の全長が最初に測った窓枠サイズと、ほぼ同じ長さになっていることを確認します。

ダクトウォールDIYキット疑似壁の仮組調整

ダクトウォールDIYキット疑似壁の仮組調整

今回、5mm程度短めに出来上がっていたので、調整ネジを緩めて920mmとなるように調整します。
ここまでの作業で、窓枠に取り付ける疑似壁全体が完成ですが、この時点で「疑似壁」と「窓側ガラス」の隙間を塞ぐ為の「隙間スポンジテープ」を室外側の面に貼り付けておいても良いかもしれません。

目貼り用スポンジテープ

目貼り用スポンジテープは疑似壁とガラスとの間の隙間を防ぐのに使います。

隙間スポンジテープは100均などでも販売されていますが、一番厚手の物が良いと思います。
疑似壁とガラス面との隙間が大きい場合、スポンジテープを2段重ねで貼り付けると良いです。

貼り付ける位置は、設置する窓によっても異なりますが、下記記事を参考に、窓を開けた時の隙間を全て塞ぐように貼り付けてください。
参考記事:「互換ブース 設置配管方法3【疑似壁施工編】

この時点で窓枠に仮合わせしてみても良いかもしれませんが、仮合わせの時は、窓を開けたまま作業をして、疑似壁を丸ごと窓下へ落下させないように気を付けてください。※窓を閉めて作業するのが安全かと思います。

【落下防止の対策】

落下防止の対策は必ず行ってください。また取付けが完了した後も、取外さないようにして疑似壁を使用する間は常に落下させてしまわないような対策をしておいてください。事故は忘れた頃に、うっかり発生するものです。

必ず落下防止対策を行った後に取付作業をしてください。

必ず落下防止対策を行った後に取付作業をしてください。

 

必ず落下防止対策を行った後に取付作業をしてください。

必ず落下防止対策を行った後に取付作業をしてください。

画像は、取付け完了後に、紐を短く結び直しています。最初から短く結ぶと、取付作業が難しくなるので、最初はある程度長めに結んでおき、完全に設置固定が終わった後に、紐を短く調整しました。下側は、机に結び、上側はカーテンレールに結んでいます。
DIYキットには予備の落下防止フックが2個付属していますので、窓枠にネジが打てる場合はフック金具を窓枠に取り付けて、疑似壁を紐やワイヤー、針金などで結べは見た目はスッキリとなるかもしれません。

【隙間の目貼り】

疑似壁の本設置が終わったら、
・窓枠と疑似壁の隙間を「アルミテープ」で目貼りする。
・窓を開けた時の疑似壁の隙間を「隙間スポンジテープ」で目貼りする。
・窓を開けた時の窓側ガラスの隙間を「隙間スポンジテープ」で目貼りする。
の3か所を目貼りします。
この「目貼り」は、快適な環境作りにはとても重要です。

目貼り

アルミテープで固定し、目貼りもします。

「目貼り」の説明については、本ブログの「互換ブース 設置配管方法3【疑似壁施工編】」が分かりやすいかと思いますので、併せてご参考ください。

疑似壁の固定は、窓枠にネジが打てる場合、付属のタッピングネジでアッパー金具とベース金具の3か所をネジ止めします。
窓枠にネジが打てない場合、画像のようにアルミテープで固定します。
目貼りをするだけであれば、養生テープでも構いません。

タッピングネジで固定するとかなり頑丈な取付けが出来ますが、アルミテープ固定でも、画像のように上下と縦の3辺を貼り付けるとしっかりと固定することが出来ます。

【ダクトカラーの目貼り】

ダクトカラーの目貼り

頻繁にメンテナンスをするような所は剥がしやすいテープで十分です。(剥がしやすい方が楽です。)

 

【完成】

疑似壁と互換ブース設置の接続イメージです。

疑似壁と互換ブース設置の接続イメージです。

ダクト配管取り回しのコツは下記ブログ記事をご参考ください。

互換ブース 設置配管方法2【配管編】

 

【おまけ】(ご参考)

互換屋にも特にお問い合わせの多い内容でもありますが、互換ブースをより長く、楽に運用していただく方法などです。
既に、ご利用いただいている皆様も多数実践されている内容ですが、互換屋スタッフも今のところ、この方法が一番楽で安上り、と思ってやっている事などです。

●猫用爪磨き

ティッシュ吸い込み防止には、「猫の爪とぎ」がベストです。

ティッシュ吸い込み防止には、「猫の爪とぎ」がベストです。

ホームセンターのペットコーナーで売っている「猫の爪磨き」3個セット(400円位)は、必ず設置しています。

ティッシュ吸い込み防止

下の吸気口からティッシュなどを吸い込んでしまうと面倒です。

1個を下に置くだけでOKです。
排気パワーをうっかり全開にしても、ティッシュを吸い込まないので、整流板を取外してティッシュを取り除く作業が一切不要になります。
知らないうちにティッシュを吸い込んで、排気ユニット内に固着してしまうと、吸排気が悪くなりますし、ティッシュ部分にどんどん顔料が固まっていくので、最悪の場合、排気ユニットも故障する場合がありますし、何より掃除も大変です。
最初に、猫の爪とぎを一つ置いておくだけで、後々、だいぶん楽になると思います。

また、猫の爪とぎは常に目に見えているところにあるのですが、「常に目に見えている」というのがとても重要です。
目詰まりの状態が常に目に見えているので、掃除するタイミングも常に把握できます。

猫の爪とぎがかなり目詰めりしてくると、風の流路を塞いでいるので当然ですが、吸いが悪くなります。
互換屋のペースでは大体、3~6カ月に1度くらいの間隔で、互換ブースを暫く空運転し、完全に塗料が乾いている状態で、
全開運転をしたまま、ブース内にA3コピー用紙を敷いた上で、猫の爪とぎを叩いて、目詰まりしている顔料を落とし、
コピー用紙を丸めて捨てる。というようにしています。

重たい粉塵までは吸えませんが、叩いた時に舞い上がる粉塵は互換ブースが吸いますので、服や顔、室内が顔料粉塵まみれになることは無いと思います。
最後にブース内に残った顔料の乾燥した粉は乾いたティッシュでかき集めたり、掃除機で吸ったりすると、割と簡単に奇麗になります。お試しください。

残りの2個の「猫の爪とぎ」は、塗装の際のペインティングクリップのスタンドに使っています。

猫の爪とぎを猫の手スタンドにする

猫の爪とぎをペインティングクリップのスタンドにしています。

カッターナイフで半分にカットして、小分けにしたものなども置いたりしています。

●A3コピー用紙

互換ブースのブース内の底面にA3コピー用紙を3~5枚重ねて置いて、その上で塗装作業をします。
塗料が垂れたり、汚れた場合、1枚目だけを丸めて捨てると多少染み込んではいますが、ブース内が比較的直ぐに奇麗な状態に戻りますので、とても楽です。
同様に、整流板の所にもA3コピー用紙を貼られている方も沢山おられるようですが、その使い方も掃除が簡単でとても良いと思います。

●レンジフードフィルタ
互換屋では、整流板にはコピー用紙は貼っていませんが、排気ユニットの汚れを極力少なくするために、全面部分にレンジフードフィルターを1枚マジックテープで貼り付けています。
レンジフードフィルターなどを選ぶときは、極力目の粗い(目が大きめ)の物を選ぶのが良いです。
目が小さいと、直ぐに目詰まりして、交換頻度が無駄に多くなってしまいます。
ご近所が近くて、室外へ排出しないようにしなければならない、という場合は目の細かいもので排出を防いで、頻繁なフィルタ交換をするのが望ましいと思います。

以上、ダクトウォールDIYキットの施工実例の紹介でしたが、用意する材料が全て手元に揃った状態で、取付け完成まで約30分位でした。
ゆっくりやっても、1時間程度で取付けできるのではないかと思いますが、下準備にしっかりと時間をかけて検討をしておくことが重要だと思いますので、設置完成のイメージをして、

・どこにどう取り付けて、
・どんなふうに配管を引き回して、
・どの隙間をどんなふうに目貼りするか

ということを決めておくのが良さそうですね。

是非、ご検討ください。

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