こんにちは、互換屋です。
前回、互換ブースの排気配管施工で、サッシ窓に取り付ける疑似壁のコンパネ加工参考記事を書きましたが、今回は、その疑似壁をサッシ窓に取り付ける参考例を説明したいと思います。
2021/4/14 追記-----------------
本記事で紹介している、ダクト配管用の疑似壁を簡単に施工する為の、「ダクトウォールDIYキット」を
2021/4/19より販売いたします。
ダクトウォールDIYキットの施工イメージ記事などもご参考ください。
新製品情報 「ダクトウォールDIYキット」
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前回作ったコンパネ加工壁は、コンクリートパネルに穴を空けダクトカラーを取り付けたものです。
加工が簡単な為、スタイロフォームやカネライトフォームという、発砲断熱材を使った方法を取扱説明書やイベントなどで疑似壁の施工を説明していますが、発砲断熱材は溶剤で溶けるのと、日光の紫外線に弱いので、お勧めはコンパネですが加工が大変な方は、発砲断熱材でも作って頂いても構いません。
ただし、定期的な施工状態の確認などをお勧めします。定期的と言っても、1年に1回程度お掃除がてらきちんと目貼り出来ているかなどをチェックする程度で十分だと思います。
この疑似壁をサッシ窓に取り付けますが、サッシ窓はある程度規格があるとはいえ、各家ごとにかなり様々なタイプがあるので、そのサッシ窓に合うやり方で施工しなければなりませんので、その点は、皆さんの知恵を絞って取り付けてみてください。
疑似壁の取付け完成イメージですが、下記のようになります。
あくまでも一例ですが、サッシ窓の枠の周囲の木にネジなどが打てる場合は、下記の画像のように「L金具」を使いがっちり固定しています。
疑似壁の幅はφ125mmのダクトカラーの穴を空け、コンパネの端に目貼り用のスポンジテープを貼り付けれるスペースがあれば十分ですので、
大体、30cm程度の幅があれば良いです。自宅の外壁への顔料付着をなるべく抑えたい場合は45cm~60cm程度、幅を広くとって、真ん中に穴を空ける。というのも良いかもしれません。
※アルミ素材のサッシ枠やガラスなどの建材に付着した顔料は、ツールクリーナーで奇麗に拭き取れますので、定期的なメンテナンスの時などに大掃除をするのでも良いかもしれません。
コンパネ疑似壁の加工製作で、大切な作業がもう一つあるのですが、「目貼り」です。
下記画像のスポンジが「目貼り」ですが、この目貼りをしていないと、窓ガラスと疑似壁の間に隙間が出来ますので、その隙間から、互換ブースから排気した臭気、顔料がそのまま勢いよく室内に戻ってきます。(ほぼ排気した全てが吸い戻されますので部屋が臭いままになります。)
なので、この目貼りは大変重要になります。
窓ガラスは、互換ブースを使う時に少しだけ(目貼りのところまで)開けて使用しますので、窓ガラスに直接テープなどを貼付けてしまうと窓の開閉が出来なくなってしまうので、スポンジテープをコンパネ疑似壁側に張り付けて、窓ガラスを少しスポンジで押さえられるようにしておきます。
この目貼りは何でも良いのですが、下記のようなものをよく使っています。
ホームセンターや100均などでも置いてあるかと思いますが、一番厚みが厚いものを選ぶと良いと思います。
画像の物は、厚み20mmのものですが、窓の隙間が20mm以上の場合は、このスポンジを2段重ねにしても良いです。とにかく隙間をスポンジのようなもので塞ぐようにすればOKです。
下の画像の赤点線の所辺りに、予めスポンジテープを貼り付けておきます。
コンパネ疑似壁の固定の様子は、下記の画像のようになります。
窓枠にネジや釘が打てない場合、アルミテープなどの粘着力が強いテープで直接板を固定しても良いです。
注意点は、施工する窓が2階などで、通りに面している場合や、窓の下に車の駐車スペースなどの場合、疑似壁が丸ごと下に落ちてしまわないように十分に注意する必要があります。例えば、ワイヤーやチェーンなどで落下防止しておく等も検討しましょう。
サッシ窓の「鍵側の目貼り」も重要です。
下記の画像が鍵側の目貼りです。
●互換ブースを使用しない時の状態(窓を閉めて鍵をかける)
●互換ブースを使用する時の状態(鍵を開け、内側の窓をスポンジ目貼りのところまで開ける)
※内側窓をスポンジのところまであけると、つまり、ダクトカラーの排気口部分の窓が開いている状態です。
(ダメな使い方例)
きちんと窓がスポンジテープのところまで開けられていないと、目貼りが出来ていないので、折角、排気した臭気が隙間から室内に戻ってきます。
※互換ブースで部屋全体の空気を室外へ強制排気しているので、室内側が少し負圧の状態となりますので、圧力を戻そうとして部屋中の隙間から外気を取り入れようとしてしまいます。
尚、この施工事例の場合、サッシ窓の外側の窓(左側の窓)は開けない(使用しない)前提にしているので、ガラス面に直接スポンジテープを貼り付けていますが、外側の窓も全開にして使用したい場合は、内側のサッシ窓の鍵取付けの面に窓ガラスの隙間を塞ぐように目貼りをするのが良いかもしれません。
色々な環境や窓枠のタイプがありますので、この施工例は参考程度にしかならないかもしれませんが、
「目貼りをする」という事がとても重要ですので、極力隙間をなくすような方法で施工されるのが良いかもしれません。